2008年05月10日

売り込みは絶対にしない

 ニュースレターで売り込みをしないと言うのは、大変重要です。大前提です。売り込みを一つでも入れると、他の情報の信憑性がなくなります。情報提供に対して、感謝の念を相手に持たせるには、正確な情報を教えてくれた、いうことがあって、はじめて成り立ちます。

 次に、ニュースレターを受け取った相手の感情を考えてみましょう。
 出した人がニュースレターを出すのは、何かの理由があるからです。何の理由もなく、作って出されても、受け手はその手紙をどう考えればよいのかに、困りますね。
 これを、スムーズに伝えるのに役に立つのが、ニュースレターを出す人が持っている「使命感」です。使命感があるからこそ、伝えたいことが出てくるのです。
 これを考えるには、すこしだけ、想像力を働かせてみて下さい。すごく簡単です。ご自分の会社やお店がお客様にお売りした商品が、お客様にとって、どんな良いことを実現するのに役立っているかを考えてみるのです。

 たとえば、食品スーパーの場合、買って頂いたお客様は、それを使って料理をして、家族に食べさせます。すると、料理をするお母様は、どんな気持ちを持って、その日の献立や調理をするのかということを、考えます。
 料理は、まず、「安全」でなくてはなりません。食中毒を起こすようなものや、将来体に悪いものを使っている料理は、どんな方でも食べたくないに違いありません。お客様であるお母様も、お子さまに「危険」のあるものを食べさせたいと思っているわけがありません。

 その次が、「美味しい」です。
 やはり、美味しいものを食べたいですね。言うまでもないことです。
 味付けが濃かったり、薄すぎてもイヤですし、第一家庭の味というものが、どの家庭にもあるわけです。

 そして、その結果、そのお宅の朝食や夕食は、「楽しい」ものになります。その楽しい食事があるからこそ、この家庭は「幸せ」ですし、「健康」も維持できます。

 そうです。食品スーパーが本当に届けているのは、食材だけではないのです。料理に必要な食材の提供を通して、家族の「幸せ」や、「楽しさ」、「健康」などを、お届けしているのです。
 そうすると、いかがでしょうか。その家族の幸せや楽しさ、健康などは、すべて扱うネタとなります。
 いくらでもネタがありますね。

 そうした、「家族の食生活を楽しくするための方法」や、「家庭生活をいかに楽しくするか」などにいつも気を遣っている、という姿勢を、お客様は評価するのですね!

(田上恭由執筆「商売繁盛デザイン研究所 ニュースレター」10号 2003年1月15日号より抜粋、加筆、要約」)

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